
大学受験の相棒選びもいよいよ大詰めだな。
自動で芯が出る究極のシャーペン、『クルトガダイブ』と『オレンズネロ』、お前ならどっちを選ぶ?



まさにそれで悩んでるの!
クルトガダイブはすごく高いし、オレンズネロは『壊れやすい』って聞くし…。
どっちも一長一短ありそうで、決められないよ。



その通り。
だがな、値段や評判だけじゃ見えない『決定的な違い』がこの二本にはあるんだ。
最近は『クルトガメタル』っていう選択肢も出てきて、話はもっと面白くなってるぞ。



決定的な違い!?
それに新しいクルトガまで…もうパニックだよ!
デザインの好みもあるし、私にとって最高のシャーペンがどれなのか詳しく知りたいな。
三菱鉛筆の「クルトガダイブ」とぺんてるの「オレンズネロ」。
どちらも自動芯出し機構を搭載した最高峰のシャープペンシルとして、多くの文房具ファンから注目されています。
しかし、いざ購入を考えると「自分にはクルトガダイブとオレンズネロのどっちが合っているのだろう?」と悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
クルトガダイブの価格は5,500円と高価ですが、その価値はあるのか、一部で聞かれる書きにくいという評価は本当なのか気になります。
一方で、スタイリッシュなデザインが魅力のオレンズネロには壊れやすいという評判もあり、選択を難しくさせています。
さらに、最近では新たな選択肢としてクルトガメタルも登場し、ますます迷いは深まるばかりです。
この記事では、そんな悩みを解決するためにクルトガダイブとオレンズネロの性能、デザイン、使い心地などを多角的に徹底比較し、どちらがあなたにとって最適な一本なのかを明らかにしていきます。
- 両者の自動芯出し機構の根本的な違い
- 価格、デザイン、書き心地のメリット・デメリット
- 筆圧や用途に応じた最適なモデルの選び方
- 購入後に後悔しないための重要なポイント
クルトガダイブとオレンズネロどっち?基本性能で比較


- クルトガダイブの価格は5,500円
- クルトガダイブの特徴的な自動芯出し
- オレンズネロの特徴的な自動芯出し
- デザインの好みは大きく分かれる点
- オレンズネロは壊れやすいという評判
- 人によっては書きにくいと感じる共通点
クルトガダイブの価格は5,500円
クルトガダイブを選ぶ上で、まず考慮すべき点の一つが価格です。
定価は5,500円(税込)となっており、シャープペンシルの中では非常に高価格帯に位置します。
この価格設定の背景には後述する独自の自動芯出し機構や、キャップを外すと自動で芯が繰り出される世界初の機能など、三菱鉛筆が持つ技術の粋を集めた複雑なメカニズムが搭載されていることが挙げられます。
そのため、一般的なシャープペンシルとは一線を画す存在です。
例えば、比較対象となるオレンズネロの定価が3,300円(税込)であることを考えると、その価格差は明らかです。
この2,200円の差をどう捉えるかが、選択における大きなポイントとなります。
価格に見合う価値
クルトガダイブの価格は、単に高級な素材を使っているからという理由だけではありません。
「思考に深くダイブする」というコンセプトを実現するための、革新的な機能への投資と考えることができます。
この唯一無二の機能に価値を見出せるかどうかが、購入の決め手となるでしょう。
もちろん、高価なため、気軽に試すことが難しいというデメリットもあります。
購入を検討する際は、その価格に見合うだけのメリットを自身が享受できるか、慎重に判断する必要があります。
クルトガダイブの特徴的な自動芯出し


クルトガダイブの最大の特徴は、オレンズネロとは全く異なるアプローチの自動芯出し機構にあります。
この機構は筆記時の筆圧を利用して回転する「クルトガエンジン」の動力を応用しています。
具体的には、クルトガエンジンが440画をカウントするごとに、自動で芯を一定量繰り出す仕組みです。
最大のメリットは、ペン先のガイドパイプが紙面に擦れることなく筆記を続けられる点です。
これにより従来の自動芯出しシャープペンシルにありがちだった、パイプが紙に引っかかるような独特の摩擦感がなく、非常に滑らかな書き心地を実現しています。
項目 | クルトガダイブ | オレンズネロ |
---|---|---|
仕組み | クルトガエンジンの回転で繰り出す | スライドパイプ方式 |
繰り出しタイミング | 440画に1回 | ペン先が紙から離れる都度 |
書き心地 | 滑らか(パイプが擦れない) | 独特の筆記感(パイプが擦れる) |
さらに、ペン先部分にあるダイヤルを回すことで、芯の繰り出し量を5段階(MIN・MID・MAXを含む)で調整可能です。
自分の筆圧や使用する芯の硬度、書く文字のスタイルに合わせて最適な設定を見つけることで、常に快適な状態で書き続けることができます。
カスタマイズの必要性
この調整機能はメリットであると同時に、最適な設定を見つけるまでに時間がかかるという側面も持ち合わせています。
購入してすぐに最高のパフォーマンスを発揮するわけではなく、自分に合った設定を「育てる」楽しみがある一方、それを手間に感じる可能性もあります。
オレンズネロの特徴的な自動芯出し


一方、ぺんてるのオレンズネロは、「オレンズシステム」を搭載した自動芯出し機構が特徴です。
このシステムは、ペン先のガイドパイプが芯を保護しながら一緒にスライドし、ペン先を紙面から離すたびに、減った分だけ芯とパイプが自動で繰り出されるという仕組みです。
常に芯がパイプに守られているため、0.2mmや0.3mmといった極細芯であっても「絶対に折れない」という絶大な安心感が最大のメリットです。
筆圧が強い方や、細い芯で手帳などに細かく書き込みたいけれど芯折れに悩まされている方にとっては、まさに理想的な機能と言えるでしょう。
しかし、この機構には注意点もあります。
筆記中は常にガイドパイプの先端が紙に触れている状態になるため、人によっては「ガリガリする」「引っかかる」といった独特の書き心地を感じることがあります。
筆記角度を選ぶ書き心地
オレンズネロの書き心地は、ペンを立てて書くか、寝かせて書くかで大きく変わります。
比較的ペンを立てて書く(垂直に近い角度で書く)と、パイプの引っ掛かりを感じにくく、スムーズに筆記できます。
逆に、ペンを寝かせて書く癖がある方は、パイプが紙に擦れる感覚を強く感じてしまい、「書きにくい」という印象を持つ可能性があります。
ぺんてるもこの点を考慮し、パイプの先端を滑らかに加工するなどの工夫を凝らしていますが、こればかりは個人の筆記スタイルとの相性によるところが大きいです。
デザインの好みは大きく分かれる点


クルトガダイブとオレンズネロは、機能だけでなくデザインの方向性も大きく異なります。
どちらを選ぶかにおいて、このデザインの好みは非常に重要な要素となります。
クルトガダイブのデザイン
クルトガダイブは、シャープペンシルとしては珍しいキャップ式を採用しており、全体的に少し太めで、近未来的なゴツっとした印象を与えます。
特に、ボディ後方からグリップにかけて放射状に広がるデザインは特徴的です。
ABS樹脂製のボディは、カラーによってはややプラスチッキーに見えるという意見もあり、「ボテっとしている」「ダサい」と感じる人もいるようです。
オレンズネロのデザイン
対照的に、オレンズネロは全身がマットブラックで統一された、細身でスタイリッシュなデザインが魅力です。
ボディは樹脂と金属粉を混ぜ合わせた特殊素材でできており、ずっしりとした低重心設計に貢献しています。
細かく溝が刻まれた12角形の軸は、見た目の美しさだけでなく、握りやすさも両立しています。
デザインは個人の好みが最も反映される部分です。
クルトガダイブの機能性に惹かれるけれどデザインが…という方や、オレンズネロの見た目が好きだけど書き心地が不安…という方もいるでしょう。
可能であれば、一度文房具店で実物を見て、持った感触や見た目の印象を確かめてみることを強くおすすめします。
オレンズネロは壊れやすいという評判


オレンズネロの購入を検討する上で、しばしば耳にするのが「壊れやすい」「原因不明の不調が起きる」といった評判です。
これは非常に精密で複雑な自動芯出し機構を搭載していることが主な理由と考えられます。
自動で芯を送り出すためのパーツは極めて小さく、わずかな芯の詰まりや歪み、ホコリの侵入などが不具合に繋がる可能性があります。
特に、落下などの強い衝撃には注意が必要です。
取り扱いの注意点
オレンズネロの性能を長く維持するためには、いくつかの点に注意する必要があります。
- 純正の替芯を使用する:メーカーによって芯の寸法や成分は微妙に異なります。精密な機構を持つオレンズネロには、ぺんてる純正の替芯を使うことが推奨されています。
- 短い芯を使い続けない:芯が短くなった状態で使い続けると、内部で芯が詰まる原因になります。
- 定期的なクリーニング:芯詰まりが起きた際は、付属のクリーナーピンでメンテナンスを行う必要があります。
人によっては書きにくいと感じる共通点


これまでの説明で分かる通り、クルトガダイブとオレンズネロは、どちらも画期的な機能を持つ一方で、その特殊性ゆえに「人によっては書きにくい」と感じる可能性があるという共通点を持っています。
従来の「ノックして芯を出す」というシンプルなシャープペンシルとは、根本的に使用感が異なるのです。
慣れとカスタマイズが必要なペン
両者に共通するのは、最高の書き心地を得るために、ある程度の「慣れ」や「設定」が必要だということです。
- クルトガダイブ:自分の筆圧や書き方に合わせて、芯の繰り出し量ダイヤルを最適化するプロセスが必要です。この設定が合っていないと、芯が出すぎたり、逆に紙にペン先が当たってしまったりと、ただ使いづらいペンになってしまいます。
- オレンズネロ:前述の通り、ペンを立てて書くという、このペンに適した筆記スタイルに慣れる必要があります。寝かせ書きが癖になっている人にとっては、書き心地の悪さがストレスになる可能性があります。
用途別!クルトガダイブとオレンズネロどっちを選ぶべき?


- 筆圧の強さに合わせた選び方
- グリップ感と書き心地の比較
- 豊富な芯径のラインナップ比較
- 第三の選択肢としてのクルトガメタル
- 結論:クルトガダイブとオレンズネロどっちが最適か
筆圧の強さに合わせた選び方
筆圧の強さは、シャープペンシルを選ぶ上で非常に重要な要素です。
この観点から両者を比較すると、それぞれに異なる利点が見えてきます。
結論から言うと、とにかく芯を折りたくない、特に細い芯を使いたい筆圧の強い方には、オレンズネロがより適していると考えられます。
その理由はオレンズネロが芯をパイプで常に保護しながら書く「オレンズシステム」を採用しているためです。
物理的に芯が外に出ていない状態で筆記するため、どれだけ強い筆圧をかけても芯そのものが折れることはありません。
この「絶対に折れない」という安心感は、オレンズネロならではの強力なメリットです。
一方で、クルトガダイブも「クルトガエンジン」によって芯先が常に円錐状に保たれるため、偏摩耗による芯折れは起こりにくい構造になっています。
しかし、オレンズネロの物理的な保護性能には及びません。
筆圧が弱い場合は?
逆に筆圧が弱い方の場合、どちらを選んでも大きな問題はありません。
ただし、クルトガダイブの自動芯出し機構は筆圧を動力の一部としているため、筆圧が極端に弱いと機構が正常に作動しない可能性も考えられます。
その点、紙から離すだけで芯が出るオレンズネロの方が、筆圧の強弱に関わらず安定して使えると言えるかもしれません。
グリップ感と書き心地の比較


長時間の筆記を想定する場合、グリップ感や書き心地は集中力を維持する上で欠かせない要素です。
この点において、両者は全く異なるアプローチを取っています。
どちらが良いかは完全に個人の好みに左右されるため、以下の比較表を参考に、自分の好みに合うのはどちらか考えてみてください。
項目 | クルトガダイブ | オレンズネロ |
---|---|---|
グリップ素材 | ラバーグリップ(硬め) | 樹脂と金属の混合素材(ローレット風の溝あり) |
グリップの太さ | やや太め | 細身 |
重心 | 低重心(キャップなし) | 低重心 |
書き心地 | 非常に滑らか。 パイプが紙に当たらない。 | 独特の硬質な筆記感。 ペンを立てて書くとスムーズ。 |
安定感のある太めのグリップと、どこまでも滑らかな書き心地を求めるならクルトガダイブがおすすめです。
ラバーグリップが指にしっかりとフィットし、長時間の使用でも疲れにくいでしょう。
一方で、製図用シャープペンのような硬質でカッチリとした握り心地と、カリカリとした独特の筆記感を好む方にはオレンズネロが向いています。
細身の12角軸と低重心ボディが生み出す安定感は、精密な筆記をサポートしてくれます。
豊富な芯径のラインナップ比較
シャープペンシルをどのような用途で使うかは、選ぶべき芯の太さを決定する重要な要素です。
この芯径のラインナップにおいて、両者には明確な差があります。
結論として、細かい文字を書きたい、あるいは様々な太さを使い分けたいというニーズがある場合は、オレンズネロに軍配が上がります。
芯径の選択肢
- クルトガダイブ: 0.5mmのみ
- オレンズネロ: 0.5mm、0.3mm、0.2mm の3種類
オレンズネロは、一般的な0.5mmに加えて、手帳やノートに細かく書き込むのに適した0.3mm、さらには驚異的な細さの0.2mmまで展開しています。
「芯が折れない」というオレンズシステムの強みを最大限に活かせるラインナップです。
そのため、ノートまとめやスケジュール管理、図やグラフの作成など、用途に応じて芯の太さを選びたい場合には、オレンズネロの方が圧倒的に有利です。
クルトガダイブは0.5mmしか選択肢がないため、主に一般的な筆記用途に限定されると考えるのが良いでしょう。
第三の選択肢としてのクルトガメタル


「クルトガダイブとオレンズネロの二択で迷っている…」そんな方に、ぜひ検討していただきたいのが第三の選択肢、「クルトガメタル」です。
クルトガメタルは、クルトガシリーズの上位モデルとして登場し、クルトガダイブと一般的なクルトガモデルの中間に位置する存在です。
定価は2,750円(税込)と、オレンズネロに近い価格帯になっています。
このモデルの魅力はクルトガの優れた機能性と、金属製ならではの上質感を両立している点にあります。
クルトガメタルの特徴
- クルトガエンジン搭載:芯が回ってトガり続ける快適な書き心地は健在です。
- 金属製のメタル軸:グリップ部分にアルミを採用し、ブラスト加工を施すことで、上質でしっくりと手に馴染む握り心地を実現しています。
- 安定した書き心地:適度な重さを持つ低重心設計で、安定した筆記が可能です。
結論:クルトガダイブとオレンズネロどっちが最適か
ここまで、クルトガダイブとオレンズネロを様々な角度から比較してきました。
最終的にどちらがあなたにとって最適なのか、この記事の要点をまとめます。
- パイプが紙に擦れない滑らかな書き心地を最優先するならクルトガダイブ
- 0.2mmや0.3mmの細芯を絶対に折りたくないならオレンズネロ
- 自分の筆記スタイルに合わせてペンをカスタマイズする過程を楽しみたいならクルトガダイブ
- ペンを立てて書くスタイルで、カリカリとした硬質な書き心地が好みならオレンズネロ
- デザインは未来感のある少し太めの軸が好きならクルトガダイブ
- デザインは細身でスタイリッシュなマットブラックが好みならオレンズネロ
- 価格が高くても唯一無二の最新機能を体験したいならクルトガダイブ
- コストを抑えつつ、芯折れのストレスから解放されたいならオレンズネロ
- グリップは滑りにくいラバータイプを求めるならクルトガダイブ
- グリップは金属質のカッチリしたものを求めるならオレンズネロ
- ノートまとめなどで細かい文字を書きたいなら芯径が選べるオレンズネロ
- 一般的な筆記がメインで0.5mmで十分ならどちらも選択肢になる
- ペンの扱いに気を遣いたくないなら、よりシンプルな構造のモデルを検討するのも一手
- 自動芯出し機構が不要なら、第三の選択肢としてクルトガメタルも非常に魅力的
- 最終的には、文房具店で実際に試筆して、自分の感覚に合うものを選ぶのが最も後悔しない方法