
受験勉強で使うオレンズネロ
最高のシャーペンだが『壊れやすい』って評判が気になるか?
何事も道具の特性をしっかり知っておくことが大切なんだぞ。



そうなの!
すごく欲しいんだけど、もし大事なテストの前に壊れたらって思うと不安で…。
高い買い物だから失敗したくないし、ペン先が引っ込むのも故障の前兆なんでしょ?



ふふ、その『ペン先が引っ込む』のこそ、実は故障じゃないんだ。
オレンズネロが壊れるのには明確な原因があってな!
やってはいけないことを知っておけば、これほど頼りになる相棒はいないんだ。



え、そうなの!?
じゃあ、私が欠点だと思ってることも勘違いなのかな。
自分で分解できないって聞くし、正しい使い方ともしもの時の対処法があるなら、ちゃんと知りたい!
ぺんてるの高性能シャープペンシル「オレンズネロ」。
その洗練されたデザインと革新的な機能で多くの文房具ファンを魅了しています。
しかし、その一方で「オレンズネロは壊れやすい」という評判を耳にして、購入をためらっている方も多いのではないでしょうか。
実際のところ、オレンズネロの欠点は何か?
また、壊れる原因や、やってはいけないことはあるのか。
ペン先が引っ込んだり、沈むのはなぜなのか、芯詰まりが取れない場合はどうすればいいのか、もし自動芯出し機構が壊れたら…?
安易な分解や修理でさらに状況を悪化させたくないですし、中軸が折れたという深刻なケースも気になります。
この記事では、そうしたあなたの疑問や不安を解消します。
- オレンズネロが壊れやすいと言われる本当の理由
- 故障を防ぐための正しい使い方と注意点
- 芯詰まりや破損など、トラブル別の具体的な対処法
- メーカーへの修理依頼や部品交換に関する公式情報
「オレンズネロは壊れやすい」という噂の真相


- オレンズネロは本当に壊れやすいのか?
- オレンズネロの欠点は何ですか?
- 壊れる原因、やってはいけないことは?
- 自動芯出し機構が壊れたという口コミ
- ペン先が引っ込んだり、沈むのはなぜですか?
オレンズネロは本当に壊れやすいのか?
「オレンズネロは壊れやすい」という評価は、インターネット上の口コミやレビューで散見されます。
しかし、これを一概に「製品自体の欠陥」と結論付けるのは早計です。
この評価の背景には、主に2つの要因があると考えられます。
要因1:精密すぎる構造
オレンズネロは芯を折らずに書き続けられる「オレンズシステム」と、1回のノックで芯がなくなるまで書き続けられる「自動芯出し機構」という、非常に高度で複雑なメカニズムを搭載しています。
公式サイトによると、通常のシャープペンシルの2~3倍の部品が使用されているとのことです。
この精密さゆえに、一般的なシャープペンシルよりもデリケートであり、些細なことで不具合が発生しやすい側面があります。
要因2:ユーザーの誤った使い方
前述の通り、オレンズネロは精密機械のような筆記具です。
そのため、取扱説明書を読まずに自己流で使ったり、乱暴に扱ったりすることが故障の大きな原因になっています。
例えば、落下させる、筆圧をかけすぎる、対応していない芯を使用するといった行為は、故障のリスクを著しく高めます。
メーカー側も「不具合品が『も』ある」と認めてはいますが、巷で言われる故障の多くはユーザーの扱いに起因するケースが少なくないのが実情です。
つまり、ガラスペンを丁寧に扱うように、オレンズネロもその道具に合わせた正しい使い方を理解し実践することができれば、決して「すぐに壊れる弱い製品」ではないと言えるでしょう。
むしろ、その真価を発揮し長く愛用できるパートナーとなり得ます。
オレンズネロの欠点は何ですか?


オレンズネロは画期的な機能を持つ一方で、いくつかの欠点や、ユーザーによっては好みが分かれる点が存在します。
購入を検討する際には、これらの点を理解しておくことが重要です。
構造の複雑さに起因するデリケートさ
最も大きな欠点は、やはりその構造の複雑さからくる繊細さです。
多くの精密な部品で構成されているため、落下などの衝撃に弱いのは事実です。
また、芯詰まりなどのトラブルが起きた際にユーザー自身で分解して修理するのが非常に困難である点もデメリットと言えるでしょう。
一部のユーザーには合わない可能性のある機能
機能面では以下のような点が挙げられます。
芯回転機能の非搭載 | 三菱鉛筆の「クルトガ」シリーズのように、芯が自動で回転して常に一定の細さで書ける機能はありません。そのため、書き方によっては文字の太さにムラが出ることがあります。 |
---|---|
太い芯径のバリエーション不足 | ラインナップは0.2mm、0.3mm、0.5mmのみで、マークシートの塗りつぶしなどで需要のある0.7mmや0.9mmといった太い芯径には対応していません。 |
独特の書き味 | 芯をパイプで保護しながら書くため、紙面に金属製のパイプが常に接します。この感触を「カリカリして苦手」と感じる人もいます。特にペンを寝かせて書く癖がある方は、パイプが紙に引っかかる感覚を覚えるかもしれません。 |
価格設定も一つのハードルです。
定価3,300円(税込)はシャープペンシルとしては高価であり、もし故障してしまった場合のリスクを考えると購入をためらう要因になり得ます。
これらの点を総合すると、オレンズネロは「誰にでも最適な一本」というよりは、その特性を理解し正しく丁寧に扱えるユーザー向けの製品と言えるかもしれません。
壊れる原因、やってはいけないことは?


オレンズネロを長く快適に使うためには、故障の原因となる「やってはいけないこと」を知っておくことが不可欠です。ぺんてる公式サイトの注意事項を基に、特に避けるべき行為をまとめました。
特に注意すべき5つのNG行動
落下させる・強い衝撃を与える
最も多い故障原因です。内部の精密な機構は衝撃に非常に弱く、一度の落下で破損する可能性があります。持ち運びの際は、ペンケースに入れるなどして保護しましょう。
ぺんてる純正以外の芯を使用する
メーカーはぺんてる製の替芯の使用を推奨しています。他社製の芯は、同じ芯径の表示でも微妙に太さや硬さが異なり、芯詰まりや自動芯出し機構の不具合を引き起こす原因となります。
必要以上に分解・組み立てを繰り返す
興味本位で分解すると、細かい部品を紛失したり、元に戻せなくなったりするリスクが非常に高いです。故障の原因を探るための分解も、専門知識がない場合は避けるべきです。
筆圧をかけすぎる・ペンを寝かせて書く
強い筆圧はペン先に過度な負担をかけ、パイプの変形や破損につながります。また、ペンを寝かせすぎると、パイプが紙に引っかかり、正常な芯の繰り出しを妨げることがあります。
残り芯が少なくなっても書き続ける
筆記中にパイプがヒョコヒョコと引っ込むようになったら、それは残り芯が短くなった合図です。この状態で書き続けると、内部で芯が詰まる大きな原因となります。速やかに短い芯を取り除き、新しい芯を補充してください。
その他の注意点
- 芯を入れすぎない:芯タンクに補充する芯は2〜3本が適量です。入れすぎは内部での芯の絡まりや詰まりの原因になります。
- 定規の使用:定規を当てて線を引くと、保護パイプが浮き上がり芯が露出し、折れやすくなります。定規を使った作図には向いていません。
これらの「やってはいけないこと」を避けるだけで、オレンズネロが故障するリスクを大幅に減らすことができます。高価な筆記具だからこそ、正しい知識を持って丁寧に扱うことが大切です。
自動芯出し機構が壊れたという口コミ


オレンズネロの最大の特徴である「自動芯出し機構」。
しかし、この核心部分が「壊れた」という口コミも少なくありません。
具体的には、「ノックしないと芯が出てこなくなった」「書いても書いても芯が自動で繰り出されない」といった症状が報告されています。
自動芯出し機構が機能しなくなる主な原因
この機構が正常に作動しなくなる原因は、一つではありません。複数の要因が考えられます。
1. 内部での芯詰まり
ユーザーが認識していないだけで、内部の「チャック」と呼ばれる部品周辺で芯が詰まっているケースが最も多いです。特に、残り芯が短くなった状態で書き続けた結果、中途半端な長さの芯がチャックに干渉し、正常な動作を妨げていることがあります。
2. 部品の摩耗や劣化
長期間の使用により、芯を送り出すための内部部品(戻り止めゴムなど)が摩耗・劣化し、芯を正常に保持・繰り出しできなくなることがあります。これはある種の寿命とも言えます。
3. 落下などによる物理的な破損
落下による衝撃で、自動芯出し機構を構成する精密な部品が変形したり、位置がずれたりして機能しなくなるケースです。外見上は問題がなくても、内部で深刻なダメージを受けている可能性があります。
ちなみに、「自動芯出し」はペン先が紙面から離れるたびに、内蔵されたバネの力でパイプが元の位置に戻り、その動きに連動して芯が微量に繰り出される仕組みです。
そのため、一筆書きのようにペン先を紙から離さずに書き続けると、この機構は作動しません。
これも「壊れた」と勘違いされがちな点です。
もし自動芯出し機構に不具合が生じた場合、まずは芯詰まりを疑い、公式サイトの手順に従って清掃を試みてください。
それで改善しない場合はユーザー自身での修理は困難なため、ぺんてるのサポートに相談するのが賢明です。
ペン先が引っ込んだり、沈むのはなぜですか?
オレンズネロを使用していると、「ペン先(パイプ)が書いている途中で急に引っ込む」「ペン先が沈むような感触がある」といった現象に遭遇することがあります。
これを故障だと勘違いしてしまう方もいますが、その多くはオレンズネロに搭載されている正常な機能によるものです。
ケース1:残り芯が短くなった合図
筆記中に、ペン先が「ヒョコヒョコ」と小刻みに引っ込むような動きを見せることがあります。
これは、シャープペン芯が残り約13mm程度まで短くなったことを知らせるサインです。
この状態は、芯を保持している内部のチャックから芯が外れかかっていることを意味します。
このまま筆記を続けると内部で芯が詰まる「芯詰まり」の大きな原因となります。
このサインが現れたら速やかに筆記を中断し、数回ノックして短い残り芯を排出し、新しい芯を補充してください。
ケース2:筆圧を吸収する安全機構
もう一つの「ペン先が沈む」現象はユーザーの筆圧が高い場合に作動する安全機構です。
ペン先に過度な力がかかると内部の機構が筆圧を吸収し、ペン先全体がスライドして軸内部に少しだけ引っ込むように設計されています。
これは強い筆圧からペン先のパイプや内部機構を守るためのフェイルセーフ機能です。
もし頻繁にペン先が沈むようなら、それはあなたの筆圧が強すぎるというサインかもしれません。
意識して筆圧を少し弱めることでペンへの負担を軽減し、より快適な書き心地を得られます。
このように、ペン先が引っ込む・沈む現象は故障ではなくオレンズネロがユーザーに送っている重要なサインです。
その意味を正しく理解し、適切に対応することが製品を長持ちさせる秘訣となります。
「オレンズネロが壊れやすい」と感じた時の対処法


- 安易な分解、修理は故障の元
- 芯詰まりが取れない時の確認ポイント
- チャック内の芯詰まりが取れない場合の注意点
- 中軸が折れた時の修理依頼について
- 先端、口金の購入と部品交換の方法
- まとめ:オレンズネロは壊れやすいのか
安易な分解、修理は故障の元


オレンズネロの調子が悪くなった際、原因を突き止めようと自分で分解・修理を試みたくなるかもしれません。
しかし、その行為は状況をさらに悪化させる可能性が非常に高く、絶対に避けるべきです。
なぜ分解してはいけないのか?
- 部品が非常に細かい
オレンズネロは多数の微細な部品で構成されています。分解した際に部品を紛失したり、向きや順番を間違えて組み立てたりするリスクが極めて高いです。特に、自動芯出し機構に関わるスプリングやゴム部品は、一度外れると元に戻すのが困難です。 - 保証の対象外になる
ユーザー自身による分解や改造は、メーカーの保証規定から外れる行為です。万が一、分解後に修理を依頼しても、保証期間内であっても有償修理となるか、修理自体を断られる可能性があります。 - 専門的な知識と工具が必要
精密機械であるオレンズネロの修理には、専門的な知識と適切な工具が不可欠です。自己流の修理は、かえって他の正常な部品まで傷つけてしまうことにつながります。
ぺんてる公式サイトでもトラブルシューティングとして案内されている手順(先金を外してのクリーニングなど)以上の分解は推奨されていません。
言ってしまえば、「芯が出ない」「パイプが曲がった」といったトラブルが発生した際は、「自分で直そう」と考えるのではなく、「どうすればメーカーに正しく修理を依頼できるか」を考えるのが正解です。
大切なオレンズネロを長く使い続けるためにも、不具合が生じた際はまず公式サイトのQ&Aを確認し、それでも解決しない場合は速やかにぺんてるの「お客様相談室」へ問い合わせるようにしましょう。
芯詰まりが取れない時の確認ポイント
オレンズネロのトラブルで最も多いのが「芯詰まり」です。
芯が出なくなった場合、まずは慌てずに芯詰まりを疑い、ぺんてる公式サイトで案内されている正規の手順で対処しましょう。
ここでは、その際の重要な確認ポイントを解説します。
先金を外す
まず、ペン先のパイプを収納した状態で、金属部分の「先金」を反時計回りに回して本体から取り外します。この時、ノック部分(消しゴムキャップ)が外れていないことを確認してください。ノックがない状態で先金を外すと、内部の中軸が飛び出してしまう危険があります。
詰まった芯の除去
先金を外したら、ペン先側から詰まった芯を取り除きます。この方法は芯径によって異なります。
0.2mmの場合 | 消しゴムに付属している専用のクリーナーピンを使用します。クリーナーピンを先金の先端(パイプの穴)からゆっくりと挿入し、詰まった芯を押し出します。 |
---|---|
0.3mm / 0.5mmの場合 | クリーナーピンは使用せず、新しい正常な替芯を使用します。替芯を、同じく先金の先端から挿入して、詰まった芯を押し出してください。 |
注意:0.2mm用のクリーナーピンを、内部機構の「チャック」に挿入するのは絶対にやめてください。チャックの破損に繋がり、修理不能になる場合があります。クリーナーピンは、あくまで取り外した「先金」の清掃にのみ使用します。
組み立てと確認
詰まりが解消されたら、先金を元通りに締め、ノックして正常に芯が出るか確認します。
これらの手順を試しても改善しない場合は、ユーザー自身で対処できる範囲を超えています。無理せず、ぺんてるのサポートページを参照するか、お客様相談室に問い合わせてください。
チャック内の芯詰まりが取れない場合の注意点


前述の手順で「先金」の芯詰まりを除去しても芯が出てこない場合、次に疑われるのがシャープペンシルの心臓部である「チャック」内部での芯詰まりです。これは、より深刻なトラブルであり、対処には細心の注意が必要です。
チャック内芯詰まりとは?
チャックとは芯を掴んだり離したりして繰り出す役割を持つ、非常に精密な部品です。
通常、このチャックは閉じていますが、内部で芯の破片などが詰まるとチャックが完全に閉じなくなり、芯を正常に保持・繰り出しできなくなります。
この状態になると、ノックしても芯が出てこなかったり、ペン先を下に向けただけで芯が抜け落ちたりする症状が現れます。
なぜチャック内に芯が詰まるのか?
主な原因は、残り芯が短くなった状態で無理に書き続け、中途半端な長さの芯(残芯)がチャック機構内で後から来た新しい芯と干渉し、折れて詰まってしまうことです。
これは、オレンズネロの「やってはいけないこと」の典型的な結果と言えます。
チャック内芯詰まりの確認方法と対処
ぺんてる公式サイトによると、チャック内に芯が詰まっているかどうかは以下の方法で確認できる場合があります(0.3mm/0.5mmのみ)。
- 先金を外します。
- 本体のペン先側を下に向けて軽く振ります。
この時、もし芯がポロポロと抜け落ちてくるようであれば、チャックが詰まっている可能性が非常に高いです。
そして、最も重要なことですが、チャック内に詰まった芯はユーザー自身で除去することはできません。
言ってしまえば、この段階に至ってしまった場合、ユーザーができることはありません。無理に分解しようとしたり、針などでつついたりするとチャック機構を完全に破壊してしまいます。
この場合はチャック部品そのものの交換が必要になるため、速やかにぺんてるの公式サイトから修理(部品注文)を依頼してください。
中軸が折れた時の修理依頼


オレンズネロのトラブルの中で、最も深刻なものの一つが「中軸の破損」です。
中軸とは本体内部に格納されているシャープメカユニット全体のことで、この部品が破損すると、シャープペンシルとしての機能は完全に失われます。
中軸が破損する主な原因
中軸の破損は、主に以下のような強い衝撃や無理な力が加わることで発生します。
- 落下:特にコンクリートのような硬い床への落下は、一発で中軸を破損させる可能性があります。
- 無理な分解・修理:前述の通り、知識なく分解しようとして中軸に過度な力をかけてしまうと、プラスチック製の部品が割れたり、折れたりすることがあります。
友人が机から落とした際にボディとグリップの境目あたりにひびが入ってしまったという事例報告もあります。
見た目以上にデリケートな部分であるため、取り扱いには注意が必要です。
中軸が破損した場合の対処法
もし中軸が折れてしまったり、本体にひびが入ってしまったりした場合、ユーザー自身での修理は不可能です。
接着剤などで補修しようとしても、精密な動作は回復せず、完全な修理にはなりません。
このケースではぺんてるの「お客様相談室」へ修理を依頼するしかありません。
修理依頼の流れ
- ぺんてる公式サイトの「製品問合せフォーム」にアクセスします。
- 問い合わせ内容として、「軸(または中軸)が破損したので修理を依頼します」と具体的に記入します。この時、製品の芯径(0.2/0.3/0.5)も忘れずに記載しましょう。
- 後日、ぺんてるの担当者から修理の可否や費用、送付先などに関する連絡があります。
注意:修理には費用が発生します。特に、落下などのユーザー側の過失による破損の場合は、保証期間内であっても有償となるのが一般的です。費用については、修理を依頼する前に必ず確認するようにしてください。
中軸の破損はオレンズネロにとって致命的なダメージです。
このような事態を避けるためにも、日頃から丁寧に扱うことを心がけましょう。
先端、口金の購入と部品交換の方法
オレンズネロの先端部分である「先金(さきがね)」(口金やパイプと一体になった部品)は、最も酷使され、かつ最も破損しやすいパーツです。
落下させてパイプが曲がってしまったり、長年の使用で摩耗したりすることがあります。
幸いなことに、この先金部品は消耗品として扱われており、ユーザーが個別で購入して交換することが可能です。
先金部品の購入方法
ぺんてるでは、芯詰まりが除去できない、パイプが曲がった・折れたといった場合に、交換用の先金部品を有料で提供しています。
- 価格:公式サイトによると、1個300円で注文を受け付けています。(2024年時点の情報)
- 注文方法:ぺんてる公式サイトの専用注文申込フォームから申し込みます。
(参照:オレンズネロの先金部品ご注文について)
注文する際は、お使いのオレンズネロの品番と芯径(0.2mmはPP3002、0.3mmはPP3003、0.5mmはPP3005)を正確に確認する必要があります。品番は本体のクリップ下あたりに印字されています。
購入・交換時の注意点
- 故障原因の切り分けが重要
「芯が出ない」というトラブルの原因が必ずしも先金にあるとは限りません。内部のチャックが原因である可能性もあります。先金部品を交換しても症状が改善されないケースもあるため、ぺんてるの公式サイトにあるトラブルシューティングで故障箇所をある程度特定してから注文するのが望ましいです。 - 保証との関係
購入から1年以内の保証期間内であっても、落下によるパイプの曲がりなど、ユーザーの過失による故障は保証の対象外となり、先金の交換は有償となります。初期不良と認められた場合のみ、無償での修理・交換対応となります。
パイプが曲がってしまっても、部品交換で復活できる可能性があるのは、オレンズネロを長く使う上で大きなメリットです。トラブルの際は諦めずにまずは部品交換を検討してみましょう。
まとめ:オレンズネロは壊れやすいのか
- オレンズネロが壊れやすいと言われるのは精密な構造と誤った使い方が主な理由
- 通常のシャープペンより多くの部品が使われておりデリケートな製品である
- 落下や強い衝撃は内部機構の破損に直結するため絶対に避ける
- メーカーはぺんてる純正の替芯の使用を推奨している
- 興味本位での分解や自己流の修理はさらなる故障の原因となる
- 筆圧が高すぎるとペン先や内部機構に負担がかかる
- 残り芯が短くなったサインを見逃して書き続けると芯詰まりを起こしやすい
- 芯の補充は2〜3本が適量で入れすぎはトラブルの元
- ペン先が引っ込むのは残り芯が少ない合図か筆圧吸収の安全機構であり故障ではない
- 芯詰まりの除去は必ず先金を外してから正規の手順で行う
- 内部のチャックが詰まるとユーザー自身での修理は不可能
- 中軸が破損した場合もユーザーでの修理はできずメーカー依頼が必要
- 先端の先金部品は消耗品として有料で購入・交換が可能
- トラブルの際はまず公式サイトのQ&Aを確認し解決しない場合はサポートに相談する
- 正しい知識を持って丁寧に扱えば長く愛用できる高性能な筆記具である