かな 大学受験ステッドラー770って34年ぶり復刻って聞いたけど、正直どうなの?
グラフ1000と比べてどっちがいいか迷ってて……。



気になるよね!
軽さと重心設計が特徴のペンなんだけど、クリップ問題とか樹脂の質感とか、気になるポイントもちゃんとあるから正直に比べていくね。



1,540円で樹脂ボディって、なんか安っぽくない?
925シリーズとかRotringと比べると見劣りしそうで……。



それがね、「軽さによる疲れにくさ」を徹底追求した結果の素材選択なんだよ。
長時間書き続ける受験生やプロにとっては、むしろその軽さが最大の武器になるんです。



0.3mmモデルは芯が折れやすいって聞いたんだけど、どう対策すればいいの?



製図ペン特有のトレードオフだね。
対処法は「まず0.5mmを選ぶ」か「柔らかめの芯を使う」の2択。
この記事で詳しく解説するから読んでみて!
- ステッドラー770の歴史的な背景と2024年復刻の詳細
- 10.8gの軽量設計と真鍮グリップによるエルゴノミクスの実態
- グラフ1000・925シリーズとの具体的な比較と向き不向き
- クリップ干渉問題の対策と0.3mmモデルの運用方法
ステッドラー770のレビューで分かる基本スペックと設計思想


まずはステッドラー770がどんなペンなのか、基本的なところから整理していきます。
スペック表を眺めるだけじゃわからない、設計の意図や思想の部分まで掘り下げていくと、このペンの魅力がぐっとリアルに伝わってくると思うんです。
ぼくが最初に触ったとき、「数値より体感の方がはるかに正直だな」と感じたので、スペックと実感の両方の視点で書いていきますね。
- 34年ぶり復刻の背景と、旧モデルとの設計上の違い
- 10.8gの軽量ボディと低重心を両立した構造の秘密
- 綾目ローレット加工グリップがもたらす独自の使用感
- 4mmロングスリーブと真鍮クラッチが生む精度の高さ
34年ぶり復刻の背景と歴史的な経緯


ステッドラー770の原点は、1978年に発売された製図用シャープペンシルのMARS-MICROGRAPH(マーズ マイクログラフ)という名機です。
当時は建築家や設計士、デザイナーの現場でガシガシ使われていた、まさにプロユースの道具でした。
約16年間にわたって世界中のプロフェッショナルを支え続けた後、1990年に廃番になってしまって……。
そこからおよそ34年間、ヴィンテージ文具好きの間で「名機」として語り継がれてきたんです。
復刻版770が旧モデルより優れている3つのポイント
- 後方重心という旧モデルの課題を、樹脂軸+真鍮グリップで克服
- クラッチ部分は堅牢な真鍮製を維持し、ノック時のトラブルを解消
- 芯タンクを樹脂製にして軽量化、現代的な筆記バランスを実現
内部機構が総真鍮製だったり、独自の重心バランスを持っていたりと、当時のモデルはコレクターの間で半ば神格化されていた側面もあります。
ぼくも「復刻」と聞いてすぐ調べたんですが、単なるリバイバルじゃなくて、過去の弱点をちゃんと現代の技術で修正してきたところが面白いと思うんですよね。
軽量10.8gと低重心を実現した構造


ステッドラー770の本体重量は10.8gです。
これを聞いてピンとこない人のために比較すると、同じステッドラーの925シリーズはおよそ17g、フルメタルのRotring 600はさらに重くなります。
770の軽さは、ボディ上部に軽量な樹脂を使っているからなんですが、肝心なのはその重量配分の仕方なんです。
指が直接触れるグリップ部分だけに比重の重い真鍮を配置することで、ペン全体の重心がペン先寄りに集まるんですよね。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 正式名称 | ステッドラー 製図用シャープペンシル 770 |
| メーカー希望小売価格 | 1,540円(税込)/ 本体価格1,400円(税抜) |
| 本体サイズ | W139.6 × H11.5 × D9 mm |
| 本体重量 | 10.8g |
| ボディ材質 | 軸:軽量樹脂 / グリップ:真鍮製(綾目カットローレット加工) |
| ペン先構造 | 4mmロングスリーブ(固定式ガイドパイプ) |
| 内部クラッチ | 真鍮製 |
| 芯タンク | 樹脂製 |
| 付加機能 | 硬度表示窓、消しゴム内蔵 |
この設計のおかげで、軽いのに「ペン先が紙面に吸い付くような」安定したストロークが可能になっています。
綾目ローレット加工グリップの使用感


真鍮製グリップに施されている「綾目(あやめ)カット」のローレット加工は、770の使い心地を語るうえで絶対に外せないポイントです。
ローレットというのは、金属表面に彫られた細かい凹凸の滑り止め加工のことです。
770の綾目カットは、網目状のカッティングになっていて、指先の皮膚に痛みを与えない適度な粗さに調整されています。
製図やデッサンをする人は、芯の偏減りを防ぐためにペンをくるくる回しながら書くテクニックをよく使うんですが、この綾目の細かいピッチがミリ単位の微調整に非常に向いているんです。
真鍮ローレットグリップのメリット
- ペンを回しながら芯の偏減りを防ぐ「くるくる筆記」に最適な細かいピッチ
- ゴムグリップと違い、経年劣化・加水分解によるべたつきが起きない
- 夏場の手汗・長時間作業環境でも滑りにくい、ドライで安定したホールド感
4mmロングスリーブの視認性と精度


製図用シャープペンシルの象徴とも言えるのが、ペン先から真っ直ぐ伸びたガイドパイプ(スリーブ)です。
770は4mmのロングスリーブを固定式で搭載しています。
この4mmという長さが何をもたらすかというと、まず定規やテンプレートにしっかり沿わせながら線を引けるという実用的なメリットがあります。
もうひとつ大事なのが、ペン先周辺の視界が広く確保されるという視覚的な恩恵です。自分が引いている線の着地点がクリアに見えるので、細かい作業でのズレが格段に減ります。
固定式スリーブゆえのデメリットにも注意が必要です。
- 筆圧を逃がすクッション機構がないため、ペン先に力が直接かかる
- 0.3mmモデルは特に芯折れが起きやすい(詳細は後のセクションで解説)
芯径別カラーコードと真鍮クラッチの性能


ステッドラー770は、0.3mmから0.9mmまで4種類の芯径で展開されています。
| 品番 | 芯径 | ボディカラーの特徴 |
|---|---|---|
| 770 13N | 0.3mm | 明るいブルー |
| 770 15N | 0.5mm | ブルー(標準) |
| 770 17N | 0.7mm | 濃いめのブルー |
| 770 19N | 0.9mm | 最も深いブルー |
それぞれの芯径に合わせて、ブルーの明度や彩度を意図的に変えています。
この色分けは、ペン立てやペンケースの中から目的の太さをすぐに引き抜けるように、という業務効率を考えた設計です。プロの現場で芯径を素早く切り替えたい場面に直感的に対応できます。
そして内部の真鍮クラッチですが、ノック時のクリック感が非常に小気味よく、ソリッドなフィーリングです。
芯タンクを樹脂製で軽量化しつつ、クラッチは金属で固めるという配分が絶妙で、旧モデルで問題になっていたノック時に芯が引っ込む「ドスン」系のトラブルも、この設計で解消されています。
ステッドラー770のレビューから見る評価と競合比較


ここからは、実際に使った人たちの声や、競合モデルとの比較を中心に掘り下げていきます。
同価格帯の名機がひしめく中で、770がどんな人に刺さるペンなのか、正直なところをまとめていきますね。
- グラフ1000フォープロとの書き心地・耐久性・UI設計の違い
- 925シリーズとの重量・疲労感・所有感の比較
- クリップと硬度表示窓の干渉問題と現実的な対処法
- 0.3mmモデルの芯折れリスクと、おすすめの芯の種類
- 770が刺さる人・向かない人の判断基準
世界中のシャーペン愛好家のコミュニティや、動画レビュー、ECサイトの口コミを幅広く調べてみると、評価の傾向がかなりはっきり見えてきます。
| 評価の方向 | ユーザー属性 | 主な声 |
|---|---|---|
| ポジティブ | 海外のシャーペン愛好家 | クリック感が良く、ペンのバランスが見事。堅牢なビルドクオリティ。 |
| ポジティブ | 旧モデルの長期愛用者 | 悔しいが、新しい770の方が書きやすい。綾目グリップが指の置き方を細かく調整できる。 |
| ポジティブ | 軽量ペンを求める学生・一般ユーザー | とても軽いので、軽いシャーペンを探している人には特におすすめ。 |
| ネガティブ | 文具系レビュアー | 硬度表示を変えるとクリップ位置が変わる。筆記時にクリップが手に当たる。 |
| ネガティブ | フルメタルペン愛好家 | プラスチック部分が少し安っぽく感じる。 |
| ネガティブ | 0.3mmモデル購入者 | 芯が少し折れやすい点には注意が必要。 |
グラフ1000フォープロとの書き心地の違い


製図用シャープの代名詞と言えば、ぺんてるのグラフ1000フォープロを挙げる人が多いと思います。長年にわたり世界中のプロフェッショナルから支持され続けているモデルで、ぼくも長年グラフ1000を愛用しているので、770との違いはかなりリアルに感じます。
グラフ1000 vs ステッドラー770:主な違いのポイント
- グリップ耐久性:770の真鍮ローレットは経年劣化なし、グラフ1000のゴムは長期使用でべたつく可能性あり
- 全長とバランス:770は139.6mmとコンパクトで低重心、グラフ1000はやや長くバランスが異なる
- UI設計:グラフ1000は硬度表示がクリップに連動しない独立設計で使いやすい
グリップの耐久性と経年変化
グラフ1000のグリップは、金属とゴムが交互に配置されたハイブリッド構造です。初期の握り心地は非常に良いんですが、ゴム部分が手汗で滑りやすくなったり、長期間使うとべたついてきたりするという声を使い込んでいる人からよく聞くんですよね。
一方で770は純粋な真鍮ローレットのみなので、経年劣化に強く、何年使っても同じホールド感が続くというのが大きな優位点です。
全長とバランス感覚の違い
グラフ1000は全長がやや長く、「軽すぎてバランスが悪い」と感じる人も一定数います。770の全長は139.6mmとコンパクトで、真鍮グリップによる低重心設計と合わさって、手の小さな人でも取り回しやすいと思います。
UI(ユーザーインターフェース)の完成度
グラフ1000が770より優れていると感じるポイントもあります。硬度表示窓がノックボタン周辺に独立して設置されていて、表示を変えてもクリップの位置が変わらない設計なんです。道具としての機能美と、ユーザーにストレスを与えない細部のUI設計という点では、グラフ1000の方が正直よくできていると思います。
925シリーズとの重量と質感の比較


同じステッドラーの925シリーズは、アルミ製フルメタルボディで約17gというヘビー級のモデルです。770との重量差は約6gで、数字だけ見ると大した差じゃないかもしれませんが、長時間の筆記ではこの差が積み重なってきます。
ステッドラー770 vs 925シリーズ:どちらを選ぶべきか
- 長時間の筆記・受験勉強・細かい文字書き → 770(10.8g)が有利
- 直線を定規で引く製図作業・自重で線を引く安定感 → 925シリーズ(約17g)が有利
- 所有欲・高級感・机の上での存在感 → 925シリーズやRotring 600の方が満足感が高い
クリップと硬度表示窓の干渉問題と対策


770を実際に使うと、最初に引っかかるのがこのクリップと硬度表示の連動問題だと思います。ぼくも最初に触ったとき、「あ、これ……ちょっと不便だな」と正直感じました。
クリップ干渉問題の仕組みと注意点
- 硬度表示のリングを回すと、クリップの向きも連動して変わってしまう
- 筆記時にクリップの先端が手の甲や親指の付け根に当たることがある
- ロゴの文字が視界からズレて、見た目のバランスがしっくりこなくなる
現実的な対処法
- クリップが手に干渉しない一番快適な角度でリングを固定し、硬度表示は諦める
- 芯の硬度は別途覚えておくか、ペンケースにメモしておく
樹脂ボディの質感と長時間筆記の疲労感


海外の文具コミュニティでも「the plastic is a bit cheap(プラスチック部分が少し安っぽい)」という率直な意見が出ているのを見たことがあります。これは正直、ある程度覚悟しておいた方がいいポイントだと思っています。
フルメタルペンの重厚感に慣れているユーザーが770を手に取ると、軽さとプラスチックの手触りにちょっと拍子抜けする可能性があります。
ただ、これはコストダウンの結果ではなく、「長時間の疲労軽減」という明確な設計意図による素材選択なんですよね。
0.3mmモデルの芯折れリスクと対処法


0.3mmモデル(770 13N)を使う際は、芯が折れやすいという点に注意が必要です。
なぜ折れやすいのか
770の4mmロングスリーブは固定式のため、ペン先に加わった筆圧を逃がす機構がありません。近年の学生向けシャープペンシルに搭載されているオレンズやデルガードのような芯折れ防止機構も、製図ペンである770には搭載されていないんです。
筆圧がかかったとき、スリーブが沈み込んでくれないぶん、すべての力が直接0.3mmの細い芯に集中してしまうんですよね。「製図の精度」と「芯の保護」はある意味でトレードオフの関係にあって、770は明確に前者を選んでいるペンです。
折れを減らすための対処法
0.3mmの芯折れを減らすために試してほしい対策2つ
- 筆圧が強い自覚があるなら、まず0.5mm(770 15N)を選ぶ。汎用性も高く最初の一本として最適
- どうしても0.3mmを使いたいなら、パイロットのNeox Bのような柔らかめで滑らかな芯を使う
おすすめの芯の種類と購入先の選び方


芯の選び方
770に合わせる芯は、用途によって選び方が変わります。
用途別・おすすめの芯の組み合わせ
- ノート筆記・学習用途:0.5mmモデル(770 15N)+標準的なHBの芯が無難な第一選択
- 図面引き・ラフスケッチ:0.9mmや0.7mm+パイロットのNeox Bのような柔らかく滑らかな芯
- 精密製図・細い線:0.3mmモデル+柔らかめの芯でリスク軽減しながら使う
購入先と価格の目安
メーカー希望小売価格は1,540円(税込)です。LOHACOなどのECサイトでは最短翌日に届けてもらえて、PayPayポイント等の還元も受けられます。
建築事務所や設計部署などでまとめて導入する場合は、10本セット(14,630円、単価約1,463円相当)のバルク購入という選択肢もあります。
実際に購入する前に可能であれば、大型文具店で握り心地を確かめてみることをおすすめします。真鍮ローレットの粗さが自分の指に合うかどうか、軽さが「チープさ」ではなく「意のままに操れる軽快さ」として感じられるかどうか、実物を手に取って確認するのが一番確実な投資判断になると思います。
なお、価格や在庫状況は変動することがありますので、最新の情報は各販売店や公式サイトでご確認ください。
なお、ステッドラー770の製品詳細は、ステッドラー日本株式会社の公式サイトで確認できます。
ステッドラー770のレビューまとめと購入判断


ここまでいろいろと書いてきましたが、最終的にステッドラー770が「刺さる人」と「向かない人」をまとめておきます。
770を選んで後悔しないと思う人
以下の条件に複数当てはまる人なら、1,540円という価格を遥かに超えるリターンが得られると思います。
770が強くおすすめできる人
- 長時間の筆記で手首や指の疲労を極限まで減らしたい受験生やプロ
- ゴム製グリップの経年劣化や滑りが苦手で、金属ローレットの確実なホールド感を求める人
- 筆記中にペンをくるくる回して芯の尖った面を使うテクニックを多用する人
- 80年代の製図用具が持つ、無駄のないレトロな機能美に惹かれる文具好き
770より別のペンを選んだ方がいい人
以下のような優先事項がある人は、購入後に不満を感じる可能性があります。
- フルメタルの重厚感と冷たい高級感を最優先する人(925シリーズやRotring 600がおすすめ)
- クリップが少しでも手に当たるのが許せない人
- 筆圧が強く、芯折れを機械的に防ぐクッション機構を求める人
- とにかく安くて使いやすいシャーペンを探しているライトユーザー
というわけで、ステッドラー770は決して欠点のない優等生ではありません。クリップ問題とか樹脂の質感とか、引っかかるポイントはちゃんとあります。
ただ、「軽さと重心」という設計哲学に共鳴できる人にとっては、1,540円という価格をはるかに超えるリターンをもたらすペンだと思っています。
34年間語り継がれた名機が、現代の技術で弱点を克服して戻ってきた……それだけで、シャーペン好きとしては胸が熱くなるものがありますよね。ぜひ一度、実物を手に取って確かめてみてください。
- 770は1978年のMARS-MICROGRAPHを原点とする34年ぶりの復刻。旧モデルの後方重心を現代技術で克服した完成度の高い一本
- 10.8gの軽量ボディ+真鍮グリップによる低重心設計で、長時間筆記でも手首が疲れにくい
- 綾目ローレットは経年劣化なし・芯くるくる筆記に最適。グラフ1000との最大の差別化ポイント
- クリップ干渉問題は「固定した角度で使う」割り切りで対処。0.3mmは柔らかめ芯との組み合わせがおすすめ
- 「実用の疲れにくさ」を重視する受験生・プロに刺さるペン。高級感重視なら925シリーズやRotring 600の方が向いている
